単身引越しを自力でやろうと思っているけど「正直キツイのかな…」と不安に感じていませんか?
この記事では、単身引越しを自力で行ったときにどんな大変さがあるのか、実際のメリットやデメリット、成功させるコツまで詳しくまとめています。
「費用を抑えたいけど体力的に大丈夫かな?」「業者に頼むべきか迷っている」という方に向けて、判断材料になる情報を盛り込みました。
これを読めば、自分にとって自力引越しが本当に合っているのか、そしてどんな準備をすれば少しでもラクにできるのかが分かります。
単身引越しに悩んでいるあなたに、きっと役立つ内容なのでぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
単身引越しを自力で行うのがキツイ理由7つ
単身引越しを自力で行うのがキツイ理由7つについて解説します。
- ①荷物の運搬が重労働になる
- ②体力と気力を大きく消耗する
- ③トラックや車の運転が不安
- ④荷造りや梱包に時間がかかる
- ⑤階段やエレベーターなし物件は大変
- ⑥思わぬケガや事故のリスク
- ⑦当日のトラブル対応で疲れる
それでは、詳しく見ていきましょう。
①荷物の運搬が重労働になる
単身引越しといえど、荷物の運搬はかなりの重労働になります。ベッドや冷蔵庫、洗濯機といった大型家具や家電は一人で動かすのが難しく、友人の手を借りても腰を痛めたり、思わぬケガにつながることがあります。
特に洗濯機や冷蔵庫は重量が30kg以上あることも多く、階段の昇り降りでは体力を一気に奪われます。女性や細身の男性にとってはほぼ不可能な場合もあり、結局は無理をしてしまうケースも多いです。
また、家具を無理に動かすことで壁や床を傷つけてしまい、退去時に修繕費を請求されることも珍しくありません。節約目的で自力を選んだはずが、逆に費用がかさんでしまう可能性もあるんですよね。
実際に体験者の声を見ても「冷蔵庫を一人で持ち上げたら腰を痛めて数日動けなくなった」「マンションの階段でベッドが引っかかり、結局業者を呼んだ」といったリアルな失敗談が多数あります。重労働は甘く見ない方が良い部分です。
筆者も以前、自力で引越しを試みた際に「冷蔵庫ってこんなに重いの!?」と驚いた経験があります。家具の重量は日常生活では意識しない分、実際に動かしてみると想像以上の負担になるんですよね。
②体力と気力を大きく消耗する
単身引越しを自力でやろうとすると、体力だけでなく気力も相当消耗します。荷造りや荷運びはもちろんですが、「どうやって効率よく運ぼう」「レンタカーをどこに止めればいいか」など、頭を使う場面も多いからです。
例えば、引越しの前日までに荷造りが終わらず徹夜してしまったり、当日に急なトラブルで作業が長引くと、心身ともに疲れ切ってしまいます。その状態で重い荷物を運ぶのは本当に危険です。
また、自力引越しは「誰かに頼れない」という精神的な負担もあります。業者ならプロに任せて安心できますが、自分だけでやる場合は「全部自分でやらないと終わらない」というプレッシャーを感じやすいんです。
特に学生や社会人で普段から疲れている人にとって、自力引越しは体力的にも精神的にもハードルが高いといえるでしょう。実際に作業が終わった後「節約できたけど二度とやりたくない」と思う人が多いのも納得です。
筆者も過去に一度だけ自力で引越しをしましたが、終わった頃にはぐったり。新居に着いても段ボールを開ける気力がなく、そのまま数日間放置してしまった経験があります。やっぱり体力と気力はかなり削られますね。
③トラックや車の運転が不安
単身引越しを自力で行う場合、トラックやレンタカーを運転する必要が出てきます。普段から運転に慣れている人ならまだしも、ペーパードライバーや小回りの効く軽自動車しか運転したことがない人には大きな負担です。
引越し用のトラックは車体が大きいため、駐車や狭い道での運転が難しく、事故やトラブルのリスクも増えます。慣れていないと「曲がれない!」「バックできない!」とパニックになってしまうこともあります。
また、トラックを停める場所が見つからない場合や、マンション前の道路が狭い場合は近くのコインパーキングに停めざるを得ず、そこから荷物を長距離運ぶ羽目になることも。時間も体力も余計にかかってしまいます。
さらに、レンタカー会社によっては運転距離の制限や保険料が上乗せされるケースもあり、予想以上に費用がかさむこともあります。節約のつもりが結局あまり安くならない、なんてこともあるんです。
筆者の知人は、慣れない2tトラックを運転して塀にこすってしまい、修理代を請求されたそうです。引越しで疲れている中で運転するのは本当に危険なので、運転に自信がない人は特に注意が必要ですね。
④荷造りや梱包に時間がかかる
単身引越しの自力作業で意外と大変なのが、荷造りや梱包です。普段使わない食器や衣類、本や小物など、実際に段ボールに詰めると驚くほど量が多いことに気づきます。
しかも、ただ詰め込むだけではなく「壊れやすいものを保護する」「重さを分散する」「開封しやすいようにラベルをつける」といった工夫も必要です。これを一人でやるとなると、かなりの時間がかかります。
また、家具や家電を運ぶための養生も自分で行う必要があります。冷蔵庫や洗濯機を毛布で包んだり、家具の角を保護したりといった作業を怠ると、運搬中に傷や破損が起こるリスクが高まります。
引越し業者なら数時間で終わる荷造りも、自力だと数日間かかるケースが多く「作業の終わりが見えない」という気持ちになりがちです。時間に追われて焦ってしまい、結果として効率が悪くなるのもあるあるです。
筆者も自力引越しのとき、最後の夜に荷造りが終わらず朝まで梱包作業を続けたことがあります。疲労困憊のまま当日の運搬をしたので、作業効率がガタ落ちでした。荷造りは本当に時間泥棒なんですよね。
⑤階段やエレベーターなし物件は大変
単身引越しを自力でやるときに一番大変なのが、階段やエレベーターがない物件です。特に3階以上になると、家具や家電を持って上がるだけで全身汗だくになります。冷蔵庫や洗濯機などの重量物は、二人がかりでも狭い階段では本当に危険です。
また、階段の幅や角度が狭い場合、家具が通らないこともあります。その場合は持ち上げ方を工夫したり、一度分解して運ぶ必要があります。慣れていない人が挑戦すると、途中で家具を落として壊したり、壁や手すりを傷つけてしまうことも多いです。
特に木造アパートや築年数が古いマンションだと階段が急なこともあり、荷物を持ちながらの昇降は相当なリスクがあります。安全を考えれば、こうした物件に住んでいる場合は業者に頼む方が安心だといえます。
筆者の友人は、冷蔵庫を4階まで階段で運んだときに途中で滑り落ちそうになり、命の危険を感じたと話していました。笑い話で済んだのは幸運で、もし落ちていたら大惨事になっていたかもしれません。
「エレベーターなし物件=自力引越しは地獄」と言われるのも納得です。体力的にも精神的にも限界に追い込まれるので、特に大きな家具や家電がある人にはおすすめできません。
⑥思わぬケガや事故のリスク
自力で単身引越しを行うと、思わぬケガや事故につながる可能性があります。重い荷物を持ち上げるときに腰を痛めたり、階段で足を滑らせて転倒するケースは珍しくありません。
また、家具や家電を運んでいる最中に指を挟んだり、ガラス製品を落として割ってしまうなど、小さなケガも多発します。引越しは普段しない動作の連続なので、慣れていない分、体への負担やリスクが大きいんです。
さらに、レンタカーの運転中に事故を起こしてしまえば大きな出費につながります。車体をこすったり、駐車中に他の車に当ててしまうと修理代を請求されることもあり、節約どころではなくなります。
保険でカバーできる場合もありますが、自己負担が発生することもあるので注意が必要です。結局「お金を節約しようとしたのに、ケガや事故で逆に高くついた」というケースも珍しくありません。
筆者も過去に段ボールを持ったまま階段を降りていたときに足を滑らせ、危うく大怪我をしそうになったことがあります。自力引越しは「安さ」だけに目を向けず、安全面も考慮する必要があると強く感じました。
⑦当日のトラブル対応で疲れる
自力引越しでは、当日の予期せぬトラブルにもすべて自分で対応しなければなりません。例えば「レンタカーの返却時間に間に合わない」「駐車スペースが空いていない」「家具が玄関から出ない」など、想定外の事態は必ず発生します。
引越し業者であれば経験豊富なのでスムーズに解決できますが、自力ではすべて自分で判断し対応しなければなりません。このストレスが想像以上に大きく、引越し当日にイライラしてしまう人も少なくありません。
また、友人に手伝ってもらっている場合、長時間拘束してしまったり、失敗で迷惑をかけてしまうと人間関係に影響することもあります。感謝の気持ちを伝えるために食事をごちそうするなど、気を使う場面も増えるでしょう。
トラブルが積み重なると「やっぱり業者に頼めばよかった…」と後悔する人が多いです。安く済んだとしても、精神的な疲れを考えると本当に得だったのか疑問に思うケースも多いんですよね。
筆者も過去に「家具が玄関から出ない」というトラブルに直面し、数時間かけて分解した経験があります。その間、ヘルプで来てくれた友人を待たせてしまい、なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいでした。トラブル対応は本当に疲れます。
単身引越しを自力で行うメリット5つ
単身引越しを自力で行うメリット5つについて解説します。
- ①引越し費用を大幅に節約できる
- ②スケジュールを自由に決められる
- ③荷物の扱いを自分で管理できる
- ④引越し作業の達成感を得られる
- ⑤友人や家族との協力で楽しくなる
ここからは、自力引越しならではの魅力を見ていきましょう。
①引越し費用を大幅に節約できる
自力で単身引越しを行う最大のメリットは、なんといっても費用を節約できることです。引越し業者に依頼すると数万円から繁忙期なら10万円近くかかることもありますが、自力であればレンタカー代とガソリン代程度に抑えられます。
例えば、軽トラックを半日借りるなら5,000円前後、1日でも8,000円程度で済みます。友人に手伝ってもらう場合も、お礼にご飯を奢る程度で済むので、圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
学生や新社会人など、少しでも出費を抑えたい層にとっては非常に大きなメリットといえます。特に初めての一人暮らしで家具や家電を揃える場合は出費が重なるため、引越し代を削減できるのは助かりますよね。
筆者も大学生のときに自力引越しをしたことがありますが、業者見積もりが3万円だったのに対して、実際にかかったのはレンタカー代6,000円とガソリン代1,000円だけでした。その差額で新しいカーテンを買えたので、かなり得した気分になりました。
もちろん体力的な負担はありますが、「節約したお金で新生活に必要なアイテムを買える」と考えると大きなモチベーションになります。
②スケジュールを自由に決められる
業者に頼む場合、予約が取れる日時に合わせる必要がありますが、自力なら自分の都合に合わせて引越し作業を進められます。特に繁忙期は業者が混み合っていて希望日が取れないことも多いですが、自力ならその心配がありません。
「午前中だけ荷物を運んで、午後は部屋の掃除」「今日は小物だけ運んで、大きな家具は翌日」といった柔軟なスケジュールも可能です。一気にやらなくてもいいので、自分の体力や予定に合わせられるのが魅力です。
また、退去日や入居日との兼ね合いでスケジュール調整が難しい場合も、自力なら融通が利きます。鍵の受け渡しが午前中だったとしても、その日の午後から自分のペースで引越しを進められるのは安心ですよね。
筆者は以前、退去日と入居日が重なっていて業者がどちらの時間にも対応できず、自力でやった経験があります。結果的に自分の好きなタイミングで荷物を運べたので、ストレスも少なく済みました。
忙しい社会人や時間に余裕がない人にとって、自分のスケジュールで動けるのはかなり大きなメリットです。
③荷物の扱いを自分で管理できる
自力引越しのもう一つの利点は、荷物を自分で管理できることです。業者に頼むとどうしても他人が荷物を運ぶため、雑に扱われないか不安になることがあります。大切な家具や壊れやすい家電を自分で運べる安心感は大きいです。
特に思い入れのある品や壊れやすいガラス製品、楽器などは「自分で扱いたい」と思う人も多いでしょう。自力なら梱包から運搬まで自分で確認できるので、不安を減らせます。
また、どの段ボールに何を入れたか自分で把握しているので、引越し後の開封作業もスムーズです。業者任せだと段ボールの積み方がバラバラで探すのに苦労することもありますが、自力なら効率的に整理できます。
筆者は以前、業者に頼んだ際に本の段ボールを一番下に積まれてしまい、上に冷蔵庫が載っていたせいで箱が潰れてしまったことがあります。その経験から「大事なものは自分で運ぶのが一番」と強く思いました。
荷物を大切に扱いたい人や、自分の手でしっかり管理したい人には、自力引越しは向いているといえます。
④引越し作業の達成感を得られる
自力で単身引越しを終えると、大きな達成感を得られます。大変な作業をやり遂げたという満足感は、業者に頼んだ場合には得られない特別なものです。
「自分で全部運びきった!」という達成感は、新生活を始めるうえで大きな自信にもつながります。新しい環境に前向きに取り組むエネルギーになる人も多いです。
また、友人や家族に手伝ってもらった場合は、一緒に作業をやり遂げた思い出として残ります。大変だったけれど楽しかった、という経験になるのは自力引越しならではです。
筆者も学生時代に友人と一緒に引越しをしたとき、夜遅くまで頑張って運び終えたあとにみんなで食べたピザの味は今でも忘れられません。大変だったけど、あの達成感は本当に気持ちよかったです。
もちろん体力的な負担はありますが、その分得られる達成感も大きいので、ポジティブに捉える人も少なくありません。
⑤友人や家族との協力で楽しくなる
最後のメリットは、友人や家族に手伝ってもらうことで引越しが楽しいイベントになることです。一人で黙々と作業するよりも、誰かと一緒にやると作業も早く進みますし、ワイワイしながらできるので気分も楽になります。
手伝ってもらうことで感謝の気持ちも生まれ、関係が深まるきっかけにもなります。終わったあとに一緒にご飯を食べたり飲みに行ったりすると、ちょっとした思い出作りにもなるんですよね。
もちろん、お願いするからにはしっかりお礼をすることが大事です。ピザやお寿司を奢ったり、引越し祝いとしてちょっとしたプレゼントを渡すのもいいでしょう。お互いに気持ちよく作業できるようにすることが大切です。
筆者も何度か友人の引越しを手伝ったことがありますが、作業中の「これ重すぎる!」「どっち持つ?」といったやりとりも楽しくて、終わったあとのビールが最高に美味しかった記憶があります。大変さの中にも楽しさがあるのが、自力引越しの醍醐味ですね。
単身引越しは一人でやると辛いですが、誰かと一緒なら意外と楽しく乗り切れるものです。むしろ仲間と力を合わせる良い機会になるかもしれません。
単身引越しを自力で行うデメリット5つ
単身引越しを自力で行うデメリット5つについて解説します。
- ①肉体的な負担が大きい
- ②トラックや駐車場の確保が面倒
- ③作業時間が長引きやすい
- ④荷物破損や家具傷つけのリスク
- ⑤想像以上に精神的ストレスがかかる
ここからは、自力引越しに潜む落とし穴について詳しく見ていきます。
①肉体的な負担が大きい
自力で単身引越しを行うと、想像以上に肉体的な負担がかかります。特に冷蔵庫や洗濯機、ベッドなどの大型家具・家電は一人ではほぼ不可能で、数人がかりでも腰や腕に強い負担がかかります。
荷物を階段で運ぶ場合や、長時間の作業が続くと筋肉痛や腰痛に悩まされることも多いです。普段あまり体を動かさない人にとっては、かなり過酷な一日になるでしょう。
また、体力が削られるだけでなく、暑い夏場や寒い冬に作業する場合は熱中症や脱水症状、寒さによる体調不良のリスクも高まります。無理をしてしまうと、引越しどころか新生活のスタートに悪影響を与えかねません。
筆者も一度自力で引越しをした際、翌日は筋肉痛で全身が動かず、出勤するのも大変でした。「節約できたけど、もう二度とやりたくない」と思ったほどです。肉体的な負担は本当に大きいです。
②トラックや駐車場の確保が面倒
自力引越しにはトラックや車が必要不可欠ですが、これを確保するのが意外と大変です。レンタカーの予約が取れなかったり、料金が高くついたりすることもあります。特に引越しシーズンは予約が集中するため、希望通りに借りられないことも珍しくありません。
さらに、トラックを停める場所を確保するのも大きな問題です。マンションの前に停められればいいですが、道路が狭かったり駐車禁止の場所だと近隣に迷惑をかけてしまいます。最悪の場合、警察に注意されることもあります。
コインパーキングを利用する場合は駐車料金がかかり、結局思ったより費用が安くならないこともあります。節約のつもりで自力にしたのに、駐車場代で出費がかさんでしまうのは本末転倒ですよね。
筆者は以前、荷物を運んでいる最中に警備員に注意され、慌てて車を移動した経験があります。その間に作業が中断し、時間も体力も余計に消耗してしまいました。トラックや駐車場の問題は意外と盲点です。
③作業時間が長引きやすい
引越し業者なら数時間で終わる作業も、自力だと丸一日以上かかることがあります。なぜなら慣れていない分、効率が悪く、ひとつひとつの作業に時間がかかってしまうからです。
例えば、家具を玄関から出そうとしたら通らず、分解して運ぶ必要があったり、段ボールの積み方がわからずやり直したりすることもあります。そのたびに作業が遅れ、気づけば日が暮れてしまうこともあります。
さらに、自力引越しは「全部自分でやらなければならない」ため、休憩を取りづらいのも難点です。結果的に体力を消耗して効率が下がり、さらに時間がかかるという悪循環に陥ることも多いです。
筆者も自力で引越しをしたとき、予定では半日で終わるはずが、夜遅くまでかかってしまいました。次の日も残った荷物を運ばなければならず、二日間も拘束される羽目に。時間の浪費は大きなデメリットです。
④荷物破損や家具傷つけのリスク
自力引越しでは、荷物の破損や家具の傷つけリスクも大きなデメリットです。プロのように専用の道具やノウハウがないため、冷蔵庫や洗濯機を運ぶときに壁や床をこすってしまうケースが多いです。
また、梱包が不十分だと段ボールの中の食器が割れたり、家電が壊れたりする可能性もあります。退去時に壁や床の傷を指摘され、修繕費を請求されることもあるので要注意です。
業者に頼む場合は保険が適用されますが、自力だとすべて自己責任。修理代や買い替え費用を考えると、結局業者に頼んだ方が安く済むケースもあります。
筆者の知人は自力で引越し中にソファを階段で落としてしまい、フローリングに大きな傷をつけてしまいました。退去時に高額な修繕費を請求され、節約どころではなくなったそうです。荷物破損のリスクは軽視できません。
⑤想像以上に精神的ストレスがかかる
自力引越しは、肉体的な負担だけでなく精神的なストレスも大きいです。荷物が思ったように運べなかったり、時間が押して焦ったりすると、イライラや不安でいっぱいになります。
また、友人や家族に手伝ってもらう場合は「迷惑をかけていないか」「感謝をどう伝えようか」と気を使うこともあります。作業が長引くと気まずい雰囲気になることもあり、楽しいはずの新生活のスタートが台無しになりかねません。
さらに、トラブルや予期せぬ出来事が発生すると、すべて自分で解決しなければならないプレッシャーもあります。これが精神的に大きな負担となり「もう業者に頼めばよかった」と後悔する人が少なくありません。
筆者も自力引越しのとき、家具が玄関から出ずに大パニックになった経験があります。そのときの焦りや不安は今でも忘れられません。精神的なストレスは、実際にやってみないとわからない部分かもしれませんね。
単身引越しを自力で成功させるコツ5選
単身引越しを自力で成功させるコツ5選について解説します。
- ①荷物を徹底的に断捨離する
- ②効率的に荷造りを進める
- ③必要な道具を事前に揃える
- ④信頼できる友人や家族に手伝ってもらう
- ⑤余裕を持ったスケジュールを組む
ただ闇雲に作業をするのではなく、工夫次第で自力引越しの負担は大きく減らせます。ここからはその具体的なコツをお伝えしますね。
①荷物を徹底的に断捨離する
自力引越しを成功させる最大のポイントは、荷物を減らすことです。荷物が少なければ少ないほど作業はラクになりますし、トラックのサイズも小さく済むためレンタカー代も節約できます。
「いつか使うかも」と残しているものは思い切って処分しましょう。引越しは生活をリセットする絶好のタイミングです。衣類や本、食器などはリサイクルショップに売ったり、フリマアプリに出品すればお小遣い稼ぎにもなります。
特に家具や家電は「新居で使うかどうか」を基準に判断しましょう。古い冷蔵庫や洗濯機を無理して運ぶより、買い替えた方が結果的に効率的で安くなることもあります。引越し費用と買い替え費用を天秤にかけて判断してくださいね。
筆者も以前、引越しの際に洋服を半分以上処分しましたが、その後「なくても全然困らない」と気づきました。むしろ部屋がすっきりして快適に。断捨離は引越しをラクにするだけでなく、新生活を気持ちよく始められるきっかけにもなります。
②効率的に荷造りを進める
荷造りは自力引越しの成否を分ける重要なポイントです。効率よく進めるためには「優先順位を決めること」と「カテゴリーごとにまとめること」が大切です。
まず、普段あまり使わないものから段ボールに詰めていきましょう。季節外の服や書籍、装飾品などは早めに梱包しても生活に支障が出ません。逆に、毎日使うものは最後に詰めるのが鉄則です。
段ボールには必ず中身を書いておき、どの部屋に置くかラベルを貼っておくと引越し後の開封がラクになります。「リビング用」「キッチン用」と書いておくだけで、効率がぐんと上がりますよ。
さらに、段ボールの重さを均等にするのもポイントです。本を一箱に詰めすぎると持ち上げられないほど重くなるので、本は小さい箱に分けて梱包するのがコツです。
筆者は以前、荷造りを雑にやったせいで段ボールがパンパンに膨らみ、持ち運び中に底が抜けたことがあります。その経験以来「詰め込みすぎない・分散する」を徹底しています。効率と安全性の両方を意識してくださいね。
③必要な道具を事前に揃える
自力引越しでは、道具を準備しているかどうかで作業効率が大きく変わります。軍手やガムテープ、カッター、ロープ、毛布などは必須アイテムです。台車や家具用キャリーを用意すれば、大型家具も一人で動かせます。
特に毛布や緩衝材は家具や家電を守るために必須です。壁や床を傷つけないためにも、角に養生テープを貼って保護すると安心です。ホームセンターやネットショップで手に入るので、事前に揃えておきましょう。
レンタカー会社によっては台車や毛布を無料で貸してくれるところもあります。借りられる場合は必ず活用してください。荷物を持ち上げる回数を減らせるので、体への負担が大幅に軽減されます。
筆者が自力引越しをしたときは、台車のありがたみを痛感しました。重い冷蔵庫も台車に載せれば一人で押せるので、作業効率が段違い。道具の有無で疲労度はまったく変わりますよ。
④信頼できる友人や家族に手伝ってもらう
自力引越しを成功させるには、人手の確保が不可欠です。特に大型家具や家電を運ぶときは一人では危険なので、必ず友人や家族に協力をお願いしましょう。
大事なのは「信頼できる人」にお願いすることです。気心が知れた人なら、コミュニケーションもスムーズで作業もはかどります。お礼としてご飯を奢ったり、飲み物や軽食を用意するのも忘れないようにしましょう。
また、人数は多すぎても少なすぎても大変です。2〜3人がベスト。多すぎると逆に動きが取りにくくなり、少なすぎると作業が進みません。
筆者は以前、友人2人に手伝ってもらって引越しをしたことがありますが、作業がサクサク進んで半日で完了しました。お礼にお寿司を奢りましたが、それでも業者よりはるかに安く済みました。協力してもらえる人がいるなら、遠慮せず頼んでみましょう。
⑤余裕を持ったスケジュールを組む
最後のコツは、余裕を持ったスケジュールを立てることです。自力引越しは予定通りに進まないのが当たり前。だからこそ、時間に余裕をもたせることが重要です。
「午前中で終わるだろう」と見積もっても、実際には倍以上かかることもあります。退去や入居の時間制限がある場合は特に要注意。万一のトラブルに備えて、前倒しで作業を進めましょう。
また、引越し当日だけでなく、荷造りや掃除の時間も考慮に入れる必要があります。「引越し前日に荷造りすればいいや」と考えていると、徹夜になる可能性大です。最低でも1週間前から計画的に進めてください。
筆者は一度、余裕のないスケジュールで引越しをした結果、レンタカーの返却時間に間に合わず延長料金を取られたことがあります。余裕を持つことはストレスを減らし、結果的に節約にもつながります。
引越しはただでさえ疲れるイベントなので、少しでも負担を軽くするために、スケジュール管理は慎重に行ってくださいね。
単身引越しは自力か業者かどちらが正解?
単身引越しは自力か業者かどちらが正解かについて解説します。
- ①費用を優先するなら自力引越し
- ②時間と労力を優先するなら業者
- ③大型家具や長距離移動は業者向き
- ④小規模で近距離なら自力でも可能
- ⑤最終的には体力と予算で判断する
ここでは「結局どっちを選べばいいの?」という悩みに答えていきますね。
①費用を優先するなら自力引越し
とにかく費用を抑えたいなら、自力引越しが有力候補です。業者に依頼すると少なくとも数万円かかりますが、自力ならレンタカー代やガソリン代だけで済むので、1万円以内に収めることも可能です。
例えば、軽トラックを半日レンタルして近距離の引越しなら、費用は5,000〜8,000円程度。さらに友人に手伝ってもらえば、大幅に節約できます。
特に学生や新社会人のように「お金をできるだけ節約したい」という人には、自力引越しは現実的な選択肢です。その分、体力や時間を犠牲にする覚悟は必要ですが、節約効果はかなり大きいです。
筆者も大学時代に自力で引越しをしましたが、業者の見積もりが35,000円だったのに対して、自力だと8,000円で済みました。節約できたお金で家電を買えたので、出費を抑えたい人にはおすすめです。
②時間と労力を優先するなら業者
一方で、時間や労力を優先するなら業者に依頼する方が安心です。プロに任せれば荷造りから運搬、設置までスムーズに進めてくれるので、引越し当日の負担が大幅に減ります。
特に仕事が忙しい社会人や、体力に自信がない人にとっては業者を使うのが正解です。荷物を運ぶ体力がなくても、業者ならテキパキとこなしてくれるので安心感があります。
また、業者は引越しに慣れているため、家具や家電を傷つけるリスクも低いです。保険がついていることも多いので、万一の破損にも対応してくれます。精神的にも余裕を持って引越しできますよ。
筆者も社会人になってからは業者を利用することが多いですが、「疲れない」「安心できる」というのは大きなメリットだと実感しています。お金はかかっても、心身の負担を減らしたい人には業者がベストです。
③大型家具や長距離移動は業者向き
自力引越しが厳しいケースの代表例が、大型家具や家電がある場合、そして長距離移動を伴う場合です。冷蔵庫、洗濯機、ベッド、ソファなどは一人で運ぶのが困難で、友人に頼んでも危険が伴います。
また、長距離の引越しではレンタカーの走行距離料金やガソリン代が高額になり、結果的に業者と大差がなくなることもあります。さらに、慣れない長距離運転は事故のリスクも増えます。
こうした場合は業者に頼んだ方が効率的で安全です。大型家具や長距離はプロに任せ、自分でできる部分(小物の荷造りなど)だけを担当する「ハーフ引越し」も選択肢としておすすめです。
筆者の知人は東京から大阪までの自力引越しを計画しましたが、ガソリン代と高速料金を計算すると業者の見積もりとほぼ同額になったため、最終的に業者に依頼したそうです。距離や荷物の大きさは冷静に判断することが大切です。
④小規模で近距離なら自力でも可能
荷物が少なく、近距離の移動なら自力引越しは十分可能です。例えばワンルームで家具が少ない人や、同じ市内や隣町への引越しであれば、車を使って数往復すれば完了することもあります。
段ボール数個と衣類、パソコンなどの小物だけなら、軽バンやワゴン車でも十分。友人の車を借りて運ぶのも良い方法です。業者に頼むほどの規模ではない場合は、自力でサクッと終わらせられます。
特に引越し先が近い場合は「今日はベッドだけ運ぶ」「明日は衣類を持っていく」と分けて作業できるので、体力的にも無理がありません。近距離なら自力のメリットを最大限活かせます。
筆者も同じ市内での引越しをしたときは、車で5往復して完了しました。時間はかかりましたが、費用がほとんどかからなかったので満足度は高かったです。
⑤最終的には体力と予算で判断する
結論として、単身引越しで自力か業者かを決める最大の基準は「体力」と「予算」です。節約を重視し、体力にも自信があるなら自力で挑戦する価値があります。一方で、忙しくて時間がない、体力的に不安、荷物が多いという人は業者に任せるのが無難です。
また、費用面では「業者の閑散期」を狙うと料金が安くなるので、どうしても業者を使いたい場合は時期を工夫するのもポイントです。逆に繁忙期(3〜4月)は業者代が高騰するため、自力の方が有利になる場合もあります。
単身引越しは人によって最適解が違うので、自分の体力、予算、移動距離、荷物量を冷静に見極めることが大切です。
筆者としては「体力がある+荷物が少ない+近距離」なら自力、「体力に不安+荷物が多い+長距離」なら業者、とシンプルに考えるのが一番わかりやすいと思います。
まとめ|単身引越しを自力でやるのはキツイが工夫次第で可能
単身引越しを自力で行う理由7つ |
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荷物の運搬が重労働になる |
体力と気力を大きく消耗する |
トラックや車の運転が不安 |
荷造りや梱包に時間がかかる |
階段やエレベーターなし物件は大変 |
思わぬケガや事故のリスク |
当日のトラブル対応で疲れる |
単身引越しを自力で行うのは確かにキツイ部分が多いです。重い荷物や長時間の作業、運転やトラブル対応など、体力と気力の両方を大きく消耗します。
一方で、費用を節約できたり、自分のペースで進められるというメリットもあります。荷物の量や移動距離、体力や予算に合わせて、自力か業者かを選ぶのが賢い方法です。
「近距離+荷物少なめ+体力あり」なら自力でも可能ですが、「長距離+大型家具あり+体力に不安」なら業者を選んだ方が安心です。
国土交通省の 公式サイト でも引越し関連の情報が公開されているので、信頼できる情報源としてチェックしてみるのもおすすめです。