引越し業者に備え付け設備を壊された…補償してくれない時の対処法と防ぐコツ

引越しの不安・疑問解決コンテンツ

引越し当日、楽しみな新生活のはずが…備え付けの壁やドアが壊れてしまった。

「これって、誰が直すの?」「業者が認めてくれない…」そんな不安を抱えていませんか?

この記事では、引越し業者によって備え付け設備が破損された場合の対処法から、よくあるトラブル、補償を受けるための手順、さらには予防策まで、徹底的にわかりやすく解説しています。

この記事を読むことで、もしものときに泣き寝入りせず、自分と家を守る知識が手に入ります。

これから引越し予定の方、すでにトラブルに直面している方、どちらにも役立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


引越し業者に備え付け設備を破損されたときの対応5ステップ

引越し業者に備え付け設備を破損されたときの対応について、5つのステップで解説します。

  • ①まず破損状況の写真を撮る
  • ②その場で業者に報告する
  • ③作業責任者・営業に詳細を伝える
  • ④契約書・約款を確認する
  • ⑤補償内容と対応スピードをチェック

引越し当日、養生してたのにドア枠に傷…
フローリングにガッツリ凹み…
想像したくないけど、実際よくあるトラブルなんです。

でも、そんなときこそ慌てず冷静に対処するのが大切。

ここでは、実際にトラブルが起きたときの「正しい流れ」を紹介しますね。

①まず破損状況の写真を撮る

とにかく第一にやるべきことは「証拠を残すこと」です。

スマホでOKなので、破損箇所をできるだけいろんな角度から撮ってください。

可能であれば「作業員が作業中の写真」や「引越し前の状態」もあるとベストです。

口頭でのやりとりだけだと、後になって「そんな傷、うちがやった証拠あるの?」となりかねません。

写真は“無言の証人”になりますから、忘れずに必ず撮っておきましょう。

②その場で業者に報告する

破損を見つけたら、作業が終わる前に必ず作業員に報告してください。

「まあいいか」で放っておくと、証拠も曖昧になり、泣き寝入りパターンに…。

現場スタッフが「これはウチのミスです」と認めてくれれば、対応もスムーズに進みやすいです。

遠慮せず、ハッキリと「ここが壊れてしまったようです」と伝えましょう。

その場で報告しないと、後日対応が難しくなることが多いですよ。

③作業責任者・営業に詳細を伝える

現場の作業員に伝えるだけでは不十分な場合もあります。

作業責任者や、見積もりを取った営業担当者にも連絡しておきましょう。

このとき、破損した箇所・写真・作業時の状況などをできるだけ具体的に伝えるのがポイントです。

「◯月◯日の引越しで、玄関のドア枠に傷がつきました」
「作業員2名が大型冷蔵庫を搬入しているときに、ぶつけたように見えました」

こういった詳細があると、対応のスピードも変わってきますよ。

④契約書・約款を確認する

ほとんどの引越し業者は、契約書や約款に「損害があった場合の対応」が明記されています。

たとえば、
「備え付け設備の破損に対しては保険にて対応する」
「当社の過失が明らかな場合のみ補償」
など、細かい取り決めが書いてあるはずです。

この記載を知らないと、「うちは責任取れません」と言われて納得させられてしまうことも…。

面倒でも、しっかり読んで自分の立場を確認しておきましょう。

⑤補償内容と対応スピードをチェック

最後に確認すべきなのは、「どんな補償をしてくれるのか」と「どれくらいで対応してくれるのか」。

引越し業者によっては、
・修理代全額負担
・提携業者による補修手配
・現金での弁償

など対応方法はさまざまです。

時間がかかるケースもあるので、いつまでに対応してくれるのかも確認しておきましょう。

「泣き寝入りしない」ためには、早めの行動と情報確認がカギですよ。


備え付け設備の破損でよくあるトラブル例5選

備え付け設備の破損でよくあるトラブルについて、代表的な5つのケースを紹介します。

  • ①壁や柱に傷が入る
  • ②ドアや建具が破損する
  • ③照明・換気扇・備え付け家電の破損
  • ④フローリングの剥がれ・凹み
  • ⑤エアコンや配線の破損

実は「家具よりも部屋の一部が壊れる」って、引越しでは結構よくあることなんです。

特に賃貸物件だと、原状回復義務があるので、下手すると自己負担になる可能性も…。

どんな設備が壊れやすいのか、あらかじめ知っておくことで防げるトラブルも多いですよ。

①壁や柱に傷が入る

家具や家電を運ぶときに、最も多いのが「壁や柱の傷」です。

特に大型冷蔵庫やベッドなど、回転させて運ぶ必要がある荷物は、壁に当たってしまうリスクが高くなります。

搬入ルートが狭い場合、角をぶつけたり擦ったりして、クロスが破れたり壁がへこむことも…。

賃貸物件の場合、退去時の修繕費として請求される可能性もあるので、注意が必要です。

可能なら事前に業者に「この壁は絶対にぶつけないでください」と伝えておくと良いですよ。

②ドアや建具が破損する

ドアの蝶番が外れたり、枠が歪んでしまったり…というのも意外と多いです。

搬出入の際にドアが開けっ放しになっていて、そこに荷物が当たって割れてしまうとか、よく聞く話なんです。

とくに引き戸やガラスのドアはデリケートなので、少しの衝撃でもヒビが入ったりします。

また、ドア枠の部分が曲がってしまうと、扉がきちんと閉まらなくなることもあります。

搬入出の時にドアを一時的に外しておくなど、対策してくれる業者だと安心ですね。

③照明・換気扇・備え付け家電の破損

備え付けの照明器具や換気扇、キッチン周りの家電などが破損するトラブルも意外と多いです。

たとえば、大きな家具を天井にぶつけて照明が落ちるケースや、冷蔵庫を設置する際に換気フードを引っかけて割ってしまうなど…。

備え付けのIHコンロや食洗機なども、荷物を載せたときに破損する可能性があります。

こうした設備は高額になる場合もあるため、しっかりと事前確認&保護が必要です。

「触らないで」と思う部分は、はっきり伝えておくと安心ですよ。

④フローリングの剥がれ・凹み

冷蔵庫や洗濯機の搬入・設置で、フローリングに深い傷がついてしまうことも多いです。

特に重量物は、ちょっと置いただけでもフローリングに跡がついてしまうんですよね。

キャスター付きの家具が滑って傷がついたり、床下収納のフタが割れてしまったり…。

新品同様の床が傷物になってしまうと、精神的にもダメージが大きいです。

フローリングの保護シートやマットなどを事前に敷いておくのも、ひとつの手ですよ。

⑤エアコンや配線の破損

引越し時にエアコンを取り外して再設置する場合、配管やコンセント周りの破損トラブルが発生することがあります。

作業が雑だと、壁の中の配線を傷つけてしまい、後から修理が必要になるケースもあります。

また、エアコンホースを通す穴の処理が甘いと、虫の侵入経路になってしまうことも。

専門業者に依頼しているはずなのに、実際には下請けの雑な作業でこうした問題が起こることもあるので、注意が必要です。

再設置の際は、必ず状態を確認してからサインするようにしてくださいね。


引越し業者が補償してくれないときの対処法4つ

もし引越し業者が破損を認めず、補償してくれないと言ってきた場合の対処法を4つ紹介します。

  • ①契約内容を再確認する
  • ②保険(運送・賠償責任保険)を確認
  • ③管理会社やオーナーに相談
  • ④消費者センター・国民生活センターへ相談

「うちの作業じゃないです」とか「証拠がないから対応できません」と言われたら、正直ガッカリしますよね。

でも、そこで引き下がる必要はありません。

ちゃんとした手順と知識があれば、補償の道を切り開くことはできます。

ここでは、泣き寝入りしないための具体的な方法をお話しします。

①契約内容を再確認する

まず確認すべきは「契約書」と「約款」です。

ほとんどの引越し業者は、引越運送約款に基づいて業務を行っています。

そこには「業者の過失による破損は補償する」と明記されているはずです。

口頭で「補償できません」と言われても、書面に反していれば交渉の材料になります。

重要なのは、「契約時にサインした内容がどうなっているか」を冷静に確認すること。

できればスマホで写真を撮っておくと後で確認しやすいですよ。

②保険(運送・賠償責任保険)を確認

多くの業者は、「運送保険」や「賠償責任保険」に加入しています。

この保険を使えば、修繕費や器具の交換代を補償してもらえることが多いです。

ただし、保険の対象になるかどうかは、業者側の説明だけでなく、自分でも確認するのが大切。

「うちは加入してます」と言われても、実際に補償してくれるかどうかは別問題なんですよね。

保険内容のパンフレットやWebページなどがあれば、詳細まで目を通しておくのがおすすめです。

③管理会社やオーナーに相談

賃貸物件であれば、管理会社やオーナーに相談するのも手です。

「備え付け設備の破損があった」と伝えると、原状回復の責任を明確にしてくれたり、見積もりや修理の手配を代わりにしてくれる場合もあります。

場合によっては、業者との交渉を代行してくれることもあるので、心強い存在ですよ。

自分だけで抱え込まず、第三者の視点を入れることで話が進むケースも多いんです。

引越し前に「何かあったらすぐ連絡ください」と言われてたら、遠慮なく連絡してOKです。

④消費者センター・国民生活センターへ相談

最後の手段として、「消費生活センター」や「国民生活センター」に相談する方法もあります。

特に、業者側が誠意を見せない・対応を引き延ばす・責任逃れをしてくる場合などは、第三者機関の力が頼りになります。

【全国共通番号:188(イヤヤ)】にかけると、お近くの消費生活センターに繋がります。

「業者が補償を拒否していて困っている」と伝えれば、具体的なアドバイスや交渉の手順を教えてくれます。

無料で利用できますので、泣き寝入りしそうになったら、ぜひ相談してみてください。


備え付け設備を守るために事前にできる対策5選

引越しで設備が壊されないように、事前にできる対策を5つ紹介します。

  • ①事前に養生・保護を依頼する
  • ②設備の状態を写真で記録
  • ③搬入経路をしっかり案内する
  • ④壊れやすい箇所を先に伝える
  • ⑤破損時の対応を契約前に確認する

実は、「引越しで設備が壊れた!」というケースの多くは、
ちょっとした事前の準備で防げるんです。

あとから後悔しないためにも、引越し当日までにやっておける対策を
しっかり押さえておきましょう!

①事前に養生・保護を依頼する

養生(ようじょう)とは、壁や床などを保護するための処置のことです。

多くの引越し業者は、基本的な養生は無料でやってくれますが、
オプションで「よりしっかりした養生」を依頼することもできます。

とくに心配な箇所(玄関・角・階段・フローリング)などは、
「ここはしっかり養生してほしい」と事前に伝えておくと安心です。

現場任せにせず、自分から一言添えることで丁寧に対応してもらえる確率が上がりますよ!

②設備の状態を写真で記録

引越し前の状態をスマホで撮っておくと、万が一のときに「元々こうだった」という証明になります。

とくに、照明・壁・ドア・キッチン・バスルームなど、備え付け設備が集中している場所は要チェック!

また、退去時の原状回復でトラブルになりやすい場所(床、壁、窓まわり)も撮っておくと◎です。

これは、自分を守るための“保険”みたいなもの。

引越し当日ってバタバタして忘れがちなので、前日までに撮っておくのがおすすめです。

③搬入経路をしっかり案内する

引越しスタッフが「どこを通って、どの荷物をどう運ぶのか」をちゃんと理解できていないと、
狭い通路で無理に運んで傷つける…なんてことが起きやすくなります。

だからこそ、搬入ルートや注意すべき箇所は、最初にしっかり説明しておくことが大切!

「この角、すごく狭いので気をつけてください」
「ここのドアは取り外してからのほうが安全です」

こうしたひと言が、トラブル防止につながるんですよね。

④壊れやすい箇所を先に伝える

例えば、古い木製のドア、ひびが入っているタイル、歪みがある床板など、
壊れやすい箇所をあらかじめ伝えておくのも大事なポイントです。

業者側も“情報があれば注意しやすい”ので、事前共有することで意識が変わります。

壊れてしまってから「そこ壊れやすいんです…」と言っても遅いんですよね。

小さなことでも、積極的に伝えておくことで事故の確率はグッと下がります!

⑤破損時の対応を契約前に確認する

見積もり時や契約時に、「破損時の対応はどうなっていますか?」と必ず確認しておきましょう。

口頭で済まされがちなこの部分ですが、
誠実な業者ならしっかり説明してくれるはずです。

逆に、補償の話を濁したり、「うちはやったことないから大丈夫」と曖昧にする業者は、少し注意が必要です。

万が一のときにどう動いてくれるのかを知っておくことで、気持ちにも余裕が生まれますよ。


信頼できる引越し業者を選ぶためのポイント5つ

備え付け設備の破損リスクを避けるには、そもそも“信頼できる引越し業者”を選ぶのが大前提です。

ここでは、トラブルの少ない優良業者を見抜くためのポイントを5つ紹介します。

  • ①補償制度が明確に記載されている
  • ②口コミで破損対応の評価が高い
  • ③訪問見積もり時の対応が丁寧
  • ④作業スタッフが教育されている
  • ⑤トラブル時の連絡体制が整っている

①補償制度が明確に記載されている

優良な引越し業者は、万が一の破損に対しての補償内容を公式サイトや契約書にしっかり明記しています。

「運送保険」「作業中の損害補償」などが具体的に書かれているかどうかが、安心できるかの分かれ目。

「もし壊したら、どうなるんですか?」という質問にも、きちんと答えられるかどうかを見ておきましょう。

補償が曖昧な業者は、やっぱり不安が残ります。

②口コミで破損対応の評価が高い

ネットの口コミやレビューで、「壊されたけどすぐ対応してくれた」「謝罪と修繕がスムーズだった」など、対応力が評価されているかをチェックしましょう。

逆に「破損したのに謝罪なし」「泣き寝入りした」という声が多い業者は避けるべきです。

引越しは1度きりのことが多いですが、口コミは複数の人のリアルな経験が集まっているので信頼性が高いです。

SNSやGoogleマップ、価格比較サイトの評価も要チェックです!

③訪問見積もり時の対応が丁寧

訪問見積もりのときに、営業マンがちゃんと説明してくれるかどうかも大事な判断材料です。

「ここは狭いから養生が必要ですね」とか「大型家具は分解して運びます」といった具体的な提案があると安心。

逆に、適当な対応で「大丈夫っすよ〜」だけの業者は、当日も雑な作業になる可能性が高いです。

見積もりの段階で信頼できないと感じたら、その直感はわりと当たってます。

④作業スタッフが教育されている

信頼できる業者は、スタッフの教育が徹底されています。

ユニフォームが整っていて、挨拶や言葉遣いが丁寧、作業に無駄がない。

こういう“基本”がしっかりしている業者は、設備への配慮も行き届いています。

雑な持ち方、荷物をガンガン置くような業者は避けた方が安全です。

作業の丁寧さ=設備破損リスクの低さに直結してますよ。

⑤トラブル時の連絡体制が整っている

何かあったときに「誰に・どこに連絡すればいいのか」が明確な業者は安心です。

窓口が不明確だったり、電話がつながらないような業者は、
トラブル時の対応も遅くなる傾向があります。

見積もり時点で「トラブル時はこの連絡先に」と説明があれば、それだけで安心感ありますよね。

連絡体制がしっかりしている=責任ある仕事をしてくれる証拠です。


まとめ|引越し業者による備え付け設備の破損トラブルを防ぐには

よくある破損トラブル 対策ポイント
壁や柱に傷が入る 搬入前に養生を依頼・写真を撮る
ドア・建具の破損 壊れやすい箇所を事前に伝える
照明・換気扇などの破損 設備には触れないよう依頼する
フローリングの凹み 保護マット・シートを事前設置
エアコン・配線のトラブル 専門業者の作業を確認する

引越し業者による備え付け設備の破損は、決して珍しいことではありません。

でも、正しい知識と準備があれば、トラブルを未然に防いだり、被害を最小限に抑えることができます。

「壊されたかも…」と思ったときは、写真・証拠・連絡が命綱。

そして、信頼できる業者選びがなによりの“最大の対策”です。

引越しを機に、新生活を気持ちよくスタートさせるためにも、
この記事で紹介した対処法や予防策をぜひ役立ててくださいね。

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